個人再生の解決事例

ご相談の背景

Aさん(40代,会社員,男性)は,結婚し,夫婦関係も円満で,マイホームも購入しました。2人のお子さんも授かりました。

しかし,Aさんは,妻に,子育てに集中してもらうこととして,妻は専業主婦になりました。

今まで妻の収入も多くあったのですが,徐々に住宅ローンやその他の支払が遅れるようになってしまいました。クレジットカードを利用して現金の支出をおさえたり,親を頼ったりして,何とか乗り越えてきたのですが,子どもの学費や習い事,車の修理や車検など,いろいろな支払いが増えていき,消費者金融からキャッシングしたりするようになっていきました。

 

解決までの経緯

気が付くと,借金は,住宅ローンを除いて,450万円になっていました。
Aさんは,せっかく買ったマイホームを失わずに,借金を整理する方法はないかと法律相談にお越しになりました。

 

Aさんの収入や支出の状況を確認すると,借金の返済さえ止めれば,住宅ローンを支払っていく余裕はありそうでした。
そこで,住宅ローンを支払い続け,他の借金については,一部を3年から5年の分割で支払うことにより,残りを免除してもらう個人再生という方針で,ご依頼を受けました。

必要な情報と資料を整え,裁判所に,個人再生を申し立てました。

 

結果

裁判所で決定が出たのち,債権者の了承も得られ,個人再生が成立しました。

Aさんは,住宅ローンを支払い続け,450万円の借金については100万円を3年間の分割で支払えば,残りの350万円は免除されることとなりました。

その後,Aさんは,貯金を始め,不意の出費に備えるようになりました。妻もパートに出て家計を助けてくれました。その結果,3年間の支払を終え,無事,マイホームを守ることができました。